病院内の収益契約を見直す方法|コンビニ・売店・自販機・床頭台・Wi-Fiの交渉ポイント
病院では医薬品や診療材料、委託費などのコスト削減には力を入れていても、病院内の収益契約については一度契約すると長年見直されないケースが少なくない。
しかし、病院内には診療報酬以外にもさまざまな収益源が存在する。
コンビニや売店、自動販売機、床頭台、テレビ、Wi-Fi、入院セット(CSセット)などは、契約内容を見直すことで収益改善につながる可能性がある。
特に病床削減や患者数の減少、病院機能の転換が進む現在では、従来の契約条件が病院の実態に合わなくなっていることも多い。
「昔からこの契約だから」という理由で放置せず、定期的な見直しを行いたい。
コンビニ・売店契約は収益だけでなくサービスも考える
病院内コンビニや売店は、患者や家族、職員にとって欠かせないサービスとなっている。
一方で、病院側が確認すべき項目は少なくない。
例えば、
- 売上歩率
- 最低保証額
- 光熱費負担
- ごみ処理費
- 営業時間
- ATM設置
- キャッシュレス対応
などである。
近年では人手不足を背景に無人店舗の導入も進みつつあり、病院機能や利用者数に応じた店舗形態を検討する病院も増えている。
自動販売機も契約内容で差が出る
自動販売機についても、単に設置して終わりではない。
- 売上歩率
- 電気代負担
- キャッシュレス決済
- 設置場所
- 台数
- 商品構成
などによって収益は変わる。
患者数や職員数の変化に応じて、配置や契約条件を見直すことも重要である。
さらに手数料率が病院では50〜90%という極めて大きい手数料となることがある。
収益としていわゆる、バカにならない金額であり、コンビニや売店の収益を上回ることすらある。
また、飲料系メーカーのほか独立系ベンダーも多く、レッドオーシャンの世界だ。
取引条件を巡りデッドヒートとなることも少なくない。
床頭台・テレビ・Wi-Fiも見直し対象
床頭台やテレビ、冷蔵庫、Wi-Fiなどのサービスも、入院患者にとって重要な設備である。
一方で、
- 利用率
- 利用料金
- 無料サービスとのバランス
- Wi-Fi整備
- 保守費用
など、契約内容を確認する項目は多い。
近年ではテレビ利用が減少する一方、Wi-Fi環境の充実を重視する患者も増えており、サービス内容も変化している。
入院セット(CSセット)の契約も定期的な見直しを
入院セットは、患者サービスの向上だけでなく病院職員の業務負担軽減にもつながる。
しかし、
- 病院への収益還元
- 契約期間
- 利用率
- 対象病棟
- サービス内容
などは定期的に確認したい。
導入して終わりではなく、利用実績を分析しながら契約内容を見直すことが重要である。
病床削減時には契約条件も見直す
近年は病床削減や病院機能の転換が進んでいる。
しかし、
- コンビニ
- 売店
- 自動販売機
- 床頭台
- テレビ
- 入院セット
などの契約条件が、以前の病床数のままになっているケースも見受けられる。
病床数や利用者数が変化すれば、売上や採算性も当然変わる。
その変化に合わせて契約内容を見直すことは、病院と事業者の双方にとって重要である。
病院内収益契約は「放置しない」ことが重要
病院では、委託契約については毎年価格交渉を行うことが多い。
一方で、病院内の収益契約は一度締結すると、そのまま自動更新されるケースも少なくない。
だからこそ、
- 売上歩率
- 契約期間
- 光熱費負担
- 利用率
- 病床数の変化
- サービス内容
などを定期的に点検し、現在の病院運営に合った契約へ見直していくことが重要である。
病院経営を取り巻く環境は大きく変化している。
コスト削減だけでなく、病院が持つ収益契約にも目を向けることが、これからの病院経営には欠かせない視点ではないだろうか。
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