保冷品の返品は冷蔵庫
医薬品の返品
前回の投稿で、医薬品の廃棄リスクを減らすために小包装での購入を提案した。
そもそも、返品すればよいのでないの?
この医薬品卸への返品は、包装単位を開封した場合や保冷品などはできないのでまた厄介だ。医療機関の薬剤は2-8℃などをはじめ、厳格な温度管理をしなければならないものがほとんどだ。
保冷品冷蔵庫の活用
温度管理が必要な医薬品でも唯一、返品が可能になるシステムが医薬品卸2社が販売する冷蔵庫だ。導入病院もかなり増えていると聞く。これにより医薬品を落としたり、一度外に出して放置などしない限り返品が可能となる。
https://www.suzuken.co.jp/product/traceabilitysystem/
しかし残念ながらデメリットはある。
現状はスズケンで購入したものはスズケンの冷蔵庫にしか入れられないし、アルフレッサで購入したものはアルフレッサの冷蔵庫にしか入れられないのだ。
協議会を作り、どの卸でも格納できるようなスキームを構築中とのことだが、大手の卸同士では冷蔵庫をひとつで済ますことができない。プラットフォームに参加してある卸とだけ取引がある場合は良いかもしれない。
この冷蔵庫も月にイニシャルに加え数万円の費用がかかるので、2台所有するのは大変だ。
お互いの利害関係が絡み、なかなか調整は進まないようで、かれこれ3年は経過している。何とか調整を祈りたい気持ちと、国にもこの現状を把握して良い策を提示してもらいたいものだ。しかし、日本は企業生産活動に介入などとにかくしないので事態が進まない。
医薬品廃棄対策は、なかなか抜本的な対策は見いだせない。模索は続く。