連休の患者数確保
近年は3連休や、ゴールデンウィークに、シルバーウィーク、年末年始と長期連休が多い。病院の経営においては、毎日高い稼働を持つことが、基本的には良くケアミックスや慢性期病院ではなおさらである。
しかし、連休になると家族が面倒を見る、病院側の体制などの問題から稼働が落ち込むことがよく見受けられる。2〜3%から5%くらい落ちるところもある。
これでは連休中の患者数がその日数分少なくなるほか、連休明けにその患者数をリカバリーするのも難しくなり、全体的に稼働率への影響が大きくなってしまう。
ある団体では健診の患者を病棟に入れて検査をする、介護施設からのレスパイト受け入れ、ポリペクなどの短期入院を意図的に入れると言う。確かに、連休が来るのは分かっている。その前の退院数も読めているので、普段より入院のバーが下がる患者でも予め確保しやすい予定入院を取り込むところがうまい。
連休中、担当医師に入院のバーを下げてと言ってもなかなか機能するのは病院の体制の問題からも難しいだろう。ケアミックスや慢性期の病院であればなおさらだ。
そして、稼働率に対して年間通じて保とう、経営への影響も考えて行うべき医療をしようという意識が良いと考える。
冒頭に述べたように連休が近年多いために、この取組をするしないでは年間の収益は大きく変わるだろう。
課題に対して、戦略的に取り組むことの大切さも示してくれている事例とも思う。