課長が課長の仕事をしていない
多くの病院を観測していて、最近、医事課のレベルが15〜20年前と比べて、変わったなと思うことがよくある。
診療報酬に関する会議で積極的な質問もなく、盛り上がらないときや、比較的平易な査定が改善されずにそのまま残っているとき、算定できる施設基準の届出がされていないとき、委託会社から課長の管理に関することを言われたとき、診療報酬で減算となるような「エラー」が出てしまったり隣り合わせであるとき、などに感じる。まあ、いろいろなタイミングで感じている。
総じて、いわゆる管理面に課題があることが多い。つまりは、課長など管理職の仕事が機能していないことが多い。
昔と比べて、という話をしたが、時代との相関性はないかもしれない。人による、と言われればそうかもしれない。
昔から、課長が「仕事」をしていない!と周囲から糾弾されることはあっただろう。いつの時代だってそうか。
しかし、感じているのはだんだん「課長」という職務分掌が曖昧になっていないか。
昔は良くも悪くも全体管理はするものの、細かい業務はしないから、仕事をしない!と言われていたのかもしれない。
今や、人口減から職員の雇用確保も難しくなり、業務にAIも活用されるようになった。業務範囲も広がり、仕事を裁くスピードも人によって大きく異なることになった。
昔と業務内容も変われば、マネージャーもプレイングマネージャーばかりだ。
「課長」の業務はどこかに取り残されていっている。メンバーのミスがあった場合でも、そのまま組織としてミスになってしまうことがある。
病院のために把握しておきたいKPIが認識されていないケースもある。プレイングマネージャーとなった結果、惰性で動いている気がする。
結果、DPCのデータ遅延や算定の減算など、落としてはならないことがおきたりする。
各メンバーをやはりまとめてダブルチェックする役割は必要だ。病院の幹部の方針が、課員にまできちんと伝達できているか。
本来、こういったチェックをするにはきちんと時間を確保して、いつもと違うイレギュラーを感じ取ることが必要だ。
その余裕がなくなっているように感じる。
課長の職務分掌をきちんと守る凡事徹底が経営でも大事だったりするのではないか。

