言うべきことをはっきり言う

経営改善において「言うべきことをはっきり言う」ということが当たり前だが、すごく大事だと思う。医師が強すぎる病院では事務の声など聞く耳を持たない。医師で経営のプロがいるならともかく、そのような医師がいない場合は、医師の意見のみでものごとは進んで行く。本来は数字を細かくモニターして、診療に当たらない事務だからこそ入る情報もあり、データと合わせてPDCAで経営を行っていくのが望ましい。

なかなか各団体や各病院の中で、各部門から声が上がらないという声を聞く。ボトムアップが良いということでなく、トップダウンでも良いのだが、そこに情報を入れられる補佐役が、いるかである。意見の強い看護部や、専門家のコメディカルでも良いが公平な声として、院内を俯瞰した情報を入れられるかだ。

医事課内でもそうだ。どうも意見を持っていても外野で陰口のように文句を言っているだけだったり、言う機会が与えられればまどろっこしい言い方をして、ストレートに言えなかったためにきちんと言いたいことが伝わらないというケースが多く損をしていることがある。

言いたいことは、わかりやすいことばで、ある程度、ストレートに言わなければ伝わらない。

若手ではどうしても萎縮してしまうこともあるし、やはりそう言った経験も少なく、人となりを知る人脈もないためやはり苦労するだろう。

組織の人脈もあり、場数も踏んできた課長の役割はやはり大きくなる。医事課内の状況をまとめて院内に意見を言えるかである。

実際、得手不得手もあり、能力の問題はあるものの、若手が言いづらい、まどろっこしい言い方をしていることを課長は簡単に、あ、平気平気と言えることだったりする。

経営改善において、もちろん病院長など上席の役割が重要なのはもちろんのこと、課長クラスの中間管理職が細かな指標管理をしているから気づく点をはっきり具申できるかだろう。

風通しの良い組織、と言うのはもちろん必要なことだが、課長や、診療科で言えば科長が意見をまとめられないようではものごとが進まない。

中間管理職の役割は大きい。

秦代の始皇帝の元で、行政改革や法制度整備を進めた宰相 李斯のように有能な参謀となる必要がある。

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