経営改善に必要なこと

病院の経営を15年以上内部で見て、「病院の経営改善に必要なこと」なんて崇高なタイトルで書き始めるのは、恐れ多くいきなり難しいことをあえて書いて見ることでもある。

なんだ、そんなことか!もう分かってるよ、終了!と言いたくなるだろうが、この医療界は当たり前のことがあたりまえにできない環境は起こり得る。その環境でどう取り組んでいくかということに考える必要があるか、どの施設でも共通することであろうと思うことを書く。

①専門職や専門家が多いなかでも、だれかがきちんとPDCAを回す。 

②次に起こることを先読みすることの重要性。

③牛歩となっても、少しでも前に進めていくこと。

①は他業界でもそうであろうが、専門職、専門家が多い医療界は特に議論が進みにくい。皆自分の得意分野を持ち出し、または自分のやりたい環境の実現のために動くのでとにかく、PDCAを回すということがなかなか難しい。一般的な企業でも役職以外に、「資格者」の意見というのは調整が難しいのではないだろうか。「誰か」がPDCAを回す「誰か」にもポイントはあると思うが、後々の言及で触れたい。誰であっても結果として回っているうちは、良いと言える。

②は診療報酬という限られたルールのなかで動く、資本主義国家のなかで限られたパイの中で動く異常な世界であることから完全な自由競争にならない。当然現状分析をして、先読みをすることは必要であるし、のちに述べる費用削減の価格交渉においても展開を先読みすることは非常に重要と考える。ときに先読みの重要性を聞くことはあるが、自分のこれまでのキャリアにおいても非常に大事なものと考えている。

③は前へ前へ。もしつまづいても、これも進めることに価値があると考える。様々な交渉の場においては、もし始終黙っていたとしても会うことに価値があるケースもある。

当たり前のことであり、いろいろな法人の理事長を務める著名な先生の講演を耳にしてきたが意外に語られない。

あくまで自分の視点であるが、テーマごとに書いてゆきたい。

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