検査試薬の共同購入

グループ病院において、医薬品の共同購入は多くの団体で行われていると聞くが、検査試薬の共同購入を行っている団体は少ないようだ。

医薬品に続いて検査試薬も統一、集約化に取り組んだが、大きな効果が出た。費用削減はもちろん、発注の手間の軽減、病院間での検査試薬の統一などで業務効率の向上などが図られた。

特に生化学、免疫、凝固、血算、などとあるが、効果が大きいのは免疫だ。圧倒的に機器も試薬もコストがかかる。

生化学が汎用機で様々なメーカーの試薬が使えるのに対して、免疫では専用機、専用試薬で固定されてしまう。一度購入すると縛られてしまう。そのため、共同購入と言っても相当難しいのだが、機器の統一にも取り組んだ。

グループ病院の中で機器更新のタイミングを把握するとともに、ひとつのキーとなる病院の新築移転の機器導入を巡ってメーカーと交渉を行った。内容は全体での試薬コストの削減と全病院の機器を維持するという機器の固定化の天秤だ。これにより大きなコストの削減が図られた。メーカー間のデッドヒートが繰り広げられたのは言うまでもない。メーカー側も一度機会損失すると、かなりの年月の商機を失うので熾烈な競争があった。

病院側の反発も当然ある。

大きなコスト削減はあるものの長きにわたって機器が絞られ検査技師の考えもある。免疫の連結器を使って生化学の汎用機とバラバラにするのがタスクシフトの流れに反している、など。

それによって得られるメリット、デメリットやタスクシフトの考えを丁寧に説明、納得してもらった。

失敗したのは全部の免疫機器メーカーと競争をさせなかったことだ。シェアの少ないメーカーから後でクレーム、陳情、説明を求められて大変なことになった。やはり関係者は最初の時点で話に入れておく鉄則を守るべきであった。

そしてこの取組はまだ途上。検査分野の見直しというのはまだまだ行えるものと思っている。医療界の雑誌の広告出稿も医薬品メーカーはめっきり少なくなったが検査分野のメーカーは継続。不思議な状況。

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