カーテン委託契約
続いてカーテン委託契約のポイントについて。
これも契約内容により、いろいろな分かれ道がある。まずは、カーテン自体が病院所有なのか、リースなのかから。
そして、契約範囲がカーテン本体から、リール、ランナーまでなのか、そして、業務としては交換、洗濯に設置までなのか。
仕様によって大きく異なるので、業者間の比較には、きちんと同じ仕様を満たしているか、確認することが必要となる。
当然、コストに跳ねるのは交換頻度の回数だ。洗濯単価も一枚あたりや、1㎡あたりで比較できるとわかりやすい。
他の留意点としては、回収、設置費が別請求でないか、嘔吐や血液付着時による臨時回収費が別請求でないか、修繕費や保管費が取られることになっていないかなどは確認が必要だ。
サイズ変更や搬送費も場合によっては留意が必要。
病院間のコスト比較は、面積単価や1病室あたりの単価で比較することができる。
委託契約を比較するときに、面積単価については、「面積」の定義にも気をつけたい。敷地面積では、病院の建物以外が広い病院が割り戻したときに安価となってしまうし、延床面積でも横にだだっ広い施設が安価となってしまう。
正確な比較ができなくなるので病室面積あたりでの比較などができるようにしたい。
契約仕様に正解はないが、カーテン費用として割高でないか、洗濯費用として割高でないかそれぞれ項目を個別に出すことにより、チェックがしやすいようにすること、近年続く値上げへの対応としてどの部分のコストがどのように跳ねて値上げとなるのか把握ができるようにしたい。それにより中長期で見た時に、法外な値上げを避けることができる。
以前、設備や清掃委託のところでも述べたが委託契約はいかに細かい項目まで算出根拠を明朗とし、経緯が分かるような仕様書、見積書のフォーマットを作ることが重要だ。
カーテン委託契約についてどのように項目を細分化すれば良いかのポイントを挙げた。