インフルエンザ迅速診断キット
今シーズンのインフルエンザ感染拡大の波は大きく、ピークは過ぎても感染拡大を繰り返している状況である。少し前の時期までインフルエンザ迅速診断キットも品薄となり、各社とも出荷調整となってしまっていた。
過去に検査室からの抵抗がありつつも、法人グループ全体での迅速診断キットの集約に取り組んだ。インフルエンザ、コロナ、インフルエンザ&コロナのコンボキットにRS、溶連菌と言った感じである。
各社とも検査結果が出るまでの時間に今でこそ、ほとんど相違がないが当時は5分や10分の差が見られた。コンボキットについては使用期限の若干の違いがある。
すでに指定品を採用している施設の長にも音頭をとってもらい、切替を図っていった。集約化に理解をしてもらえるメーカーとタッグを組み、コストとしても大幅な削減を行うことができた。
もう、その取り組みが始まって気づけば約10年弱になるが、近年加わった施設に未切替があることが発覚し、急いで集約化をまた強化しているものの、8〜9割は集約することができていた。
この流行下でも、供給を確保することができ、メーカーに感謝したい。ボリュームが把握できているゆえに、既存の施設は供給を守ってもらった。これは大きかった。先般の感染拡大下では本当にキットが入手困難となり、このメーカーを採用していなかった施設は、いろいろなメーカーを探して右往左往する状況だった。
価格についても何度か相談しているが、先方とのタッグがウィンウィンで続いていることにより、こういったピンチのときも助けてもらえたというメリットを感じている。
メーカー担当者とグループ本部が両輪となって情報共有を行い、未切替の施設に繰り返し集約を求めるという基本的なことを繰り返した結果だった。
残念ながら方針が定まって右向け右と、すぐに切り替わるほどガバナンスは効いていないし、各病院の検査室長もプロであり、それぞれの意思でもともとの迅速診断キットを採用していた。
それを全体方針がこうだから、というのは頭で理解しても行動に移すにはハードルがいつもある。
この迅速診断キットの切替がのちの試薬の共同購入実現の礎となったと感じている。
放射線のモダリティに対して取り組むことも重要だが、検査部門でも試薬や検査機器、こういった機器の取り組みでもまだまだ効果が出ると感じている。職種ごとに見たときに、検査部門が影響するお金も大きい。P/Lの費用項目を職種ごとに見ることも必要だ。栄養部門の給食委託業者を交渉するのと同じことだ。
検査部門での効率的な購買も取り組みを進めたい。