うるさいやつだと思われること

コスト管理の担当者として、お金の管理にはうるさいこと、シビアである事、こだわりがあることと、実際はどうであるにせよ、取引先にそう感じてもらうことは非常に重要な事だと考えている。

例えば、取り決めた金額が徹底されているかモニターをして、先方の誤りなどを発見すること、新規の品目についても1回目の見積もりでよし、としないことなどだ。忙しくても、金額の設定はメーカーや代理店の取引先任せにしてはならない。意外に先方のミスによる金額設定の誤りというのは日常的に起こりえることだ。

値上げの際にも、根拠に基づいた値上げであるのかを確認することが大事であることも前に述べた。

先方の担当者に、この担当者はシビアだぞと思わせることは、実はかなりの効果があるはずだ。

コスト改善は会社と会社の契約で行われても、折衝しているのはお互いに担当者であるという人間だ。先方の担当者がお金にシビアならば、金額設定を間違えまい、と当然緊張感を持って取り組むことになる。

先方の担当者も社内でスムーズに稟議や業務を進めたい。担当者が一筋縄で行かないと思えば、予め社内営業をして、ある程度の金額を勝ち取った上で提案してくれる。そこから交渉を行えば、すでにスタートの時点で差がついていることになる。

上長を連れてくる際にも、自身や自身の上長も当然お金の管理をしっかりしているという点を見せたい。上長はそのようなポイントも見に来ている。

本当は、たいしたことでなくても、お金にこだわる姿勢を見せるために、時には演技もすることが重要だ。買い手が一度妥協をしたり、社内の杜撰な管理やシステム、稟議が見透かされてしまうと、次は値上げを行ってカタメな金額で提示してみようかということになる。

それを受け入れるならば、また悪いスパイラルの始まりだ。前回通ったから大丈夫、と次はもっとカタメな金額提示をすることになる。

妥協は許されない。

うるさいやつだと思われるのは、人間として嫌なことであるかもしれないが、交渉人としては必要な条件だろう。

ここが担当者なるではの苦労だが、最後は人と人の付き合いの元、取引が成立しているのは事実だ。

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