「欠員補充」
各部署で採用理由として良く挙げられる「欠員補充」。良くあるゴリ押しワードだ。
欠員を補充するということは、言うまでもなく欠員を補った分が定数、望ましい採用数なのだが、誰がどのようにその数値を決めたのだろうか。
本来は業務量を数値化して横比較したり、1人あたり収益を鑑みたりして、採用人数を都度都度決めるのが望ましい在り方だと思うが、前例踏襲の今までいた人数が「正」という考えがこらだけ赤字病院が増えている中で正しいはずがない。
とはいえ、現在、看護師や看護助手、介護士、薬剤師など採用困難職種が多いのも事実だ。
採用困難な中、これほど有望な人材が取れるチャンスだから経営のリスクを犯して取る、という方が潔い。
背景を語らずして、「欠員補充」で院内や他部署のオーソライズをしてしまうことが怖い。
民間企業のように、きっちりとした経営管理ができないのであれば、採用理由については関係者の中でしっかり検討される事項ではないだろうか。
前にも述べた通り、医業収益において人件費の割合はあまりに大きい。清掃や給食の委託費を人件費と捉えれば、さらに膨れあがる。
大袈裟に言えば、年度が始まる前から勝負は決まってしまっているという事態になりかねない。病院はどうもこの人件費管理に課題がある施設が多い。専門家集団なのでどこの部署も必要とされ、圧力を跳ね除ける幹部の苦労は想像がつく。
議論の中では、意見の大きさやその時々のタイミングで大切なものを逃す可能性があるので、やはりデータを持って適切な採用数のものさしは必要であろう。
共通指標を持って議論したい。しかし、ハードルは高い。